JFMA会長 ご挨拶
【 JFMA会長 のご挨拶 】

現代社会は、地球環境問題をはじめとする多種多様な社会課題に直面しており、世界経済および日本経済の情勢もまた、大きな転換期を迎えています。このような不透明な時代において、経営基盤を支えるファシリティマネジメント(FM)の重要性はかつてないほど高まっています。
かつての「つくること」を主眼とした時代は終わり、現在は建物の利活用から廃棄に至るまでのライフサイクル全体を通じた視点、さらには地球規模での最適化が求められる時代へと移行しました。特に、パンデミックを契機とした働き方の劇的な変化は、ワークスタイルやワークプレイスの在り方に新たな展開をもたらしており、FMの領域拡大と絶え間ないイノベーションが不可欠となっています。
日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)は、1987年に設立後、こうした社会の要請に応えるべく、2012年より公益社団法人として活動を続けています。当協会の中核をなす事業は、以下の柱を通じて業界の発展と公共の利益に寄与しています。
1.専門人材の育成と資格認定: 累計17,000名を超える認定ファシリティマネジャー試験合格者を輩出し、経営に活かす実践的なFMプレイヤーを社会に送り出しています。
2.教育研修と調査研究: 基礎から応用までの学習機会を提供するとともに、専門分野ごとの研究部会や海外調査を通じて、最新のFM手法や知見を共有しています。
3.普及啓発と表彰: 日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)を通じて優れた業績を顕彰し、FMの有効性を広く社会に発信しています。
現在、法人会員数は211社、公共特別会員275団体、個人会員816名となり、当協会が認定するファシリティマネジャー資格の合格者は累計17,637名、資格登録者数は7,354 名を数える規模となりました。
経済情勢が複雑化する中で、資産を戦略的に管理・活用するFMは、組織の持続可能性を左右する重要な鍵となります。JFMAは、国内へのFM概念の浸透に加え、日本の優れたFMの在り方を継続的に進化させ、ひいては世界へ発信していくことを目指しています。
私たちは、FMの専門性を高め、その価値を社会全体で共有することで、より豊かな未来の構築と業界のさらなる発展に貢献してまいります。
謹 白
2026年4月
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会
会長 米倉 誠一郎
新役員のご紹介 2026年7月 *以下のプレートの▼をクリックすると各役員の挨拶がご覧いただけます
私のキャリアは清掃の現場から始まった。日々の業務の中で、どうすればもっと気持ちよく施設を利用していただけるか、どうすれば安全で快適な環境を実現できるかを考え続けてきた。小さな工夫の積み重ねが、お客さまの評価や満足につながることを学んだ経験は、今の仕事観の原点になっている。
その後、中国をはじめ海外で事業に携わる中で、お客さまの期待に応え続けることの重要性と、変化への対応スピードを強く実感した。現場の課題を起点に新しいサービスや仕組みを生み出し、価値へとつなげていく姿勢は、現在の私たちのFMの考え方にも大きな影響を与えている。
今、FMを取り巻く環境は大きく変化している。人手不足への対応や環境負荷低減に加え、AIやロボティクスをはじめとする技術革新も加速している。私はこれらの技術を単なる効率化の手段ではなく、お客さまへ新たな価値を提供するための重要な手段であると考えている。
一方で、どれだけ技術が進化しても、価値を生み出すのは人である。当社ではFM人材の育成を重要な経営課題として位置付け、専門知識と実践力を兼ね備えた人材の育成に取り組んでいる。人の力とテクノロジーの力を融合しながら、お客さまの経営課題解決や施設価値向上に貢献できるFMへ進化していきたい。
JFMAには、多様な知見や経験を持つ方々が集っている。私自身も会員の皆さまと学びながら、日本のFMのさらなる発展に貢献していきたい。
PERSONAL
海外での事業経験を通じて、さまざまな国や地域の文化・街並みに興味を持つようになりました。世界遺産を訪ねたり、その土地ならではの食事を楽しんでいます。
働く環境を取り巻く状況は大きく変化しています。人的資本経営の重要性が高まり働き方や価値観が多様化する中、ファシリティには安全で快適な環境の提供に加え、人の力を引き出し、組織の成長を支える役割が求められています。
イトーキは長年、オフィス家具の提供にとどまらず、働き方や空間、テクノロジーを組み合わせ、働く環境をより良くすることに取り組んできました。
私自身、人事・総務を担当する立場として、ファシリティは経営戦略や人材戦略につながる重要な経営基盤であると考えています。
多様な人がそれぞれの強みを発揮し、互いに刺激し合いながら、組織として新たな価値を生み出せる環境をいかにつくるか。その視点は今後、一層重要になります。
生産性や従業員エンゲージメント、ウェルビーイングなど、企業が向き合う課題が広がる中、FMも施設の「管理」にとどまらず、経営課題の解決や企業価値の向上に貢献することが求められます。
JFMAには、業界や企業の垣根を越えて多様な知見が集まっています。私も副会長として、人と組織、経営をつなぐFMの価値を発信し、その発展に貢献していきたいと考えています。
PERSONAL
生まれも育ちも古都奈良です。東京での単身生活の休日は好きな野球観戦や料理、サイクリングでリフレッシュしています。
私は入社以来30年以上、建設現場一筋で歩んできました。私の最後の現場となった「新国立競技場整備事業」は、これまでの私の経験や技術を注ぎ込んだ集大成であり、現場で培った「考え抜き、先を見据えて行動する」姿勢は、様々な課題を抱える社会においてファシリティマネジメントを実践するために必要な発想と実感しています。
作る側の視点としては、建築物やインフラ施設を建築主に引き渡しすることが目的ですが、実際は、その後のオペレーションやメンテナンスが非常に重要になります。現在の社会は、脱炭素・温暖化対策、インフラ施設の老朽化、人口減少、災害の大規模化など複雑で大きな課題に直面しています。これからの時代に求められるのは、単に新しいものをつくるだけでなく、今ある施設や建物をどう活かし、時代に合わせてどう更新して次の世代に繋いでいくかという視点です。ファシリティマネジメントは、まさにその中心にある取り組みだと考えます。
今般のJFMAの副会長就任にあたり、これからの施設のありかた、よりよい社会の基盤づくりを会員の皆様と一緒になって取り組む所存です。これまでに現場で培ってきた知見を活かしながら、ファシリティマネジメントの更なる発展と普及に貢献できるよう努めてまいります。
PERSONAL
休日はゴルフなど体を動かしリフレッシュしています。建築や街並みに触れながら、新たな気づきを得る時間も大切にしています。また日本代表が出場するスポーツを応援するのも好きです。
このたび、JFMA理事に就任しました日本郵政建築の倉田です。どうぞよろしくお願いいたします。
近年、企業経営において人的資本経営の重要性が高まる中、ファシリティに求められる役割も大きく変化している。働く場は単なる業務空間ではなく、安全・安心で働きやすく、また、人と人をつなぎ、知識や経験の共有を促進し、新たな価値の創出を支える機能が求められている。このような中で、ファシリティマネジメント(以下「FM」という。)に期待される役割は、ますます大きくなっていくと考えている。
私ども日本郵政建築は、全国2万局を超える郵便局を中心として、グループのFMを担っているが、建築コストの上昇や建築分野の人手不足などにより、ファシリティに関する環境は年々厳しさを増している。このような状況において、FMに求められる役割を果たすためには、既存ストックを「活かし続ける」という基本的視点を持ち、多くの制約条件や社会環境の変化を見据えながら、創意工夫を重ねていくことが重要である。
JFMAには、FMに関する豊富な知見と実践の蓄積があり、新たな課題や可能性に対しても先導的な役割を果たしている。私自身も理事として、会員の皆様との交流や議論を通じて学びを深めるとともに、日本郵政グループのみならず、社会全体のFMの発展に貢献していきたい。
PERSONAL
長く続けられる趣味を持とうと模索しています。当面は、旅行など、非日常を味わうことに、時間をかけたいと思っています。
組織図
2026年 7月 1日現在 法人会員 212社 公共特別会員 275団体 個人名誉会員 2人 個人会員 824人

役員等構成
2026年 7月 1日現在を示す。(担当職務・現職の50音順 氏名の前の「※」は新任役員)
| 役 職 |
氏名 |
担当職務・現職 |
| 会 長 |
|
米倉 誠一郎 |
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 |
| 副 会 長 |
※ |
宮前 吾郎 |
イオンディライト株式会社 代表取締役社長 兼 社長執行役員グループCEO |
| 〃 |
※ |
山村 善仁 |
株式会社イトーキ 代表取締役副社長 人事総務本部長 |
| 〃 |
|
辻󠄀上 広志 |
NTTアーバンソリューションズ株式会社 相談役 |
| 〃 |
※ |
北口 雄一 |
大成建設株式会社 副社長執行役員 営業総本部長 兼 国際事業担当 |
| 〃 |
|
松岡 利昌 |
株式会社松岡総合研究所 代表取締役/経営コンサルタント |
| 〃 |
|
川端 良三 |
三菱地所株式会社 代表執行役 執行役専務 |
| 〃 |
|
森 浩生 |
森ビル株式会社 取締役 |
| 専務理事 |
|
成田 一郎 |
公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会 |
| 常務理事 |
|
村尾 幸彦 |
公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会 |
| 理 事 |
|
大久保 昇 |
株式会社内田洋行 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
松原 和彦 |
株式会社NTTファシリティーズ 相談役 |
| 〃 |
|
小野島 一 |
株式会社大林組 執行役員 技術研究所長 兼 技術本部副本部長 |
| 〃 |
|
中村 雅行 |
株式会社オカムラ 代表取締役 社長執行役員 |
| 〃 |
|
井田 卓造 |
鹿島建設株式会社 建築設計本部 技師長 |
| 〃 |
|
黒田 章裕 |
コクヨ株式会社 会長 |
| 〃 |
|
藤原 庸雅 |
JR東日本ビルテック株式会社 常務取締役 |
| 〃 |
|
藤本 裕之 |
清水建設株式会社 専務執行役員 設計本部長 |
| 〃 |
|
中村 克 |
大星ビル管理株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
横手 敏一 |
TMES株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
星 拓治 |
株式会社竹中工務店 FM本部長 |
| 〃 |
|
平地 稔 |
東急不動産株式会社 執行役員 都市事業ユニット 都市事業本部長 |
| 〃 |
|
加藤 耕一 |
東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻 教授 |
| 〃 |
|
長澤 泰 |
東京大学 名誉教授/工学院大学 名誉教授 一般財団法人ハピネスライフ財団理事長 |
| 〃 |
|
八木 秀記 |
東京美装興業株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
中谷 憲一郎 |
株式会社日建設計 常務執行役員 企画開発部門統括 プロジェクトマネジメントグループ代表 |
| 〃 |
|
齋藤 志津夫 |
株式会社日本設計 取締役 常務執行役員 |
| 〃 |
※ |
倉田 泰樹 |
日本郵政建築株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
重綱 鉄哉 |
公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会 |
| 〃 |
|
小牟田 保 |
日本メックス株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
竹森 邦彦 |
一般社団法人ニューオフィス推進協会 専務理事・事務局長 |
| 〃 |
|
中北 英孝 |
日比谷総合設備株式会社 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
似内 志朗 |
ファシリティデザインラボ 代表 |
| 〃 |
|
北尾 知道 |
プラス株式会社 常務取締役 ファニチャーカンパニープレジデント |
| 〃 |
|
松成 和夫 |
プロコード・コンサルティング 代表 |
| 〃 |
|
板谷 敏正 |
プロパティデータバンク株式会社 代表取締役会長 早稲田大学 理工学院 研究員客員教授 |
| 〃 |
|
松岡 誠二 |
三井不動産株式会社 ビルディング本部 法人営業統括三部長 |
| 〃 |
|
丸山 優子 |
株式会社山下PMC 代表取締役社長 社長執行役員 |
| 〃 |
|
白井 清広 |
公益社団法人ロングライフビル推進協会 専務理事 |
| 〃 |
|
佐々木 葉 |
早稲田大学 理工学術院 教授 |
| 監 事 |
|
中山 善夫 |
株式会社ザイマックス総研 代表取締役社長 |
| 〃 |
|
奥村 栄吾 |
東京ガス不動産株式会社 取締役専務執行役員 経営企画本部長 |
| 顧 問 |
|
牧 貞夫 |
NTT都市開発株式会社 シニアアドバイザー |
注) 敬称略/記載順序: 役職理事、理事、監事の順、および「所属企業・団体名」の50音順
理事40名 監事2名 顧問1名