政府は、「インフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議」における約2カ月の検討により、昨年11月に「インフラ長寿命化計画」をとりまとめ、発表しました。
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infra_roukyuuka/pdf/houbun.pdf
この方針に基づき、政府は今年から急ピッチで、橋梁、道路、トンネル等の土木系インフラ施設と公共建物施設の点検・修理・大規模改修等「インフラ長寿命化」に関する施策を、大きな予算を付けて実施していくと予想されます。
つい最近まで、政府も地方公共団体も、建物等ファシリティや土木インフラについて、主な関心事は「建設(新築)」のみであり、維持管理やトータルなマネジメントについて、ほとんど意識することはありませんでした。しかし、東日本大震災と原発事故の発生、また一昨年のトンネル天井落下による死亡事故発生を契機として、政府、地方自治体をはじめ広く国民が、既存インフラ施設のマネジメントの必要性に気づき、この流れになってきたと思われます。
一方では、ファシリティマネジメントに関するISO国際標準(ISO18480)の策定が2016年の発効を目指し進んでいます。また、主として土木・建築施設共通の基準として、アセットマネジメントに関するISO国際標準(ISO55000)は、本年まもなく発効の予定であり、グローバルな流れがインフラマネジメントの分野にも押し寄せてきています。
インフラ長寿命化の実現には、ファシリティマネジメント(FM)およびアセットマネジメント(AM)の知見活用が不可欠であることは明らかであります。しかし、従来から我が国においては、建築技術分野と土木技術分野の関係者は、ほぼ独立して展開してきており、中央官庁、大学、企業等において、あまり協働することがなかったように思われます。
このような背景の中、このたびAMを推進する土木技術関係者、FMを推進するJFMA関係者および所轄官庁関係者を一堂に会したシンポジウムを開催することにより、関係団体に横串をさして関係者間の連携を図り、以って国家的課題となった「インフラ長寿命化」の実現に貢献するきっかけとしたいと存じます。
【テーマ】
特別シンポジウム「インフラ長寿命化実現に向けて」
〜ファシリティ・アセットマネジメントを活用して〜
【日 時】 2014/2/12(水) 18:00〜21:00
【会 場】 タワーホール船堀 大ホール(定員 750名)
【内 容】 講演3件(40分×3) パネルディスカッション(60分)
【プログラム】
18:00-18:10 主催者あいさつ 坂本春生(JFMA会長)
18:10-18:50 基調講演「ISOアセットマネジメント概要」 澤井克紀(東京大学教授・経営)
18:50-19:30 基調講演「ファシリティマネジメントの活用」 野城智也(東京大学教授・建築)
19:30-20:10 基調講演「インフラ長寿命化の実現」 小澤一雅(東京大学教授・土木)
20:10-21:10 パネルディスカッション
■パネラー 野城智也(東京大学教授・建築)
小澤一雅(東京大学教授・土木)
澤井克紀(京都大学教授・経営)
長澤 泰(工学院大学教授・建築)
中村裕司(アイ・エス・エス会長・土木)
■モデレーター 松岡利昌(名古屋大学准教授)
【参加申込み】
特別シンポジウム参加希望の方は、 「事前登録」ページ よりお申込下さい。
【参加費用】
事前登録の参加費 | JFMA会員 | 非会員 | 学 生 | 備考 |
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セミナー・展示会 /特別シンポジウム (3日間通し券) |
2,000円 | 3,000円 | 500円 | ※学生の方は当日学生証を ご提示ください。 |
【問合せ】
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)
担 当 鈴木
〒103-0007東京都中央区日本橋浜町2−13−6 浜町ビル6F
TEL:03−6912−1177 FAX:03−6912−1178
E-mail: info@jfma.or.jp